今回は、2018年3月1日に放送された、カンブリア宮殿No.576「観光列車王国!JR九州 逆境をバネに新たな挑戦」の感想記事です。
今、一番元気と評判の鉄道会社「JR九州」。
世界一を目指して作られた豪華クルーズトレイン"ななつ星 in 九州"は、倍率20倍の人気を誇る観光列車だ。
だが、JR九州の躍進を支えるのは、鉄道事業だけではない。
船舶、外食、不動産に農業など多岐にわたる。
今では、非鉄道業で営業収益の6割を担うまでに成長。
その立役者、唐池会長に密着し、九州から元気を発信する多角化戦略、"新鉄客商売"に迫る!
以下、私が視聴する中で印象的だった点を、3つに絞って感想を書きました!
1.6割以上が鉄道以外
JR九州の事業のうち、6割が鉄道事業以外だそうです。
例えば、船舶部門では、日本を韓国を結ぶ「ビートル」が有名です。
個人的には大学院まで船舶を学んでいたので、こういう事業にまで手を出しているのは嬉しい限り!
また、ドラッグストアまで経営しています。
なんと今から10年も前に買収。
積極的な多角化戦略ですね!
さらには、老人ホームまで経営しています。
なんとこの20年で鉄道は1.5倍に伸び。
対して、非鉄道が10倍に伸びたらしいです。
これだけ多角化が成功しているのは非常に気になります。
事業ごとに成功の要因や必要な人材が違う中で、それらをどのようにマネジメントしていったのか?
多角化する際の事業の選択の基準は何なのか?
ぜひともご本人にお聞きしてみたいです。
2.日本の観光の目玉は農村風景
JR九州では鉄道は単なる交通手段ではなく、観光資源だと考えています。
日本の観光資源といえば、美しい農村風景。
しかし、九州の農園が痛んできていることを目の当たりにし、JR九州では農業までしているとのこと。
JAに卸すだけではなく直営店まで営んでいます。
今後さらにインバウンドが見込まれる日本で、日本の目玉・強みは何か?という視点は非常に重要だと思います。
経営である以上利益を求めることは当然ですが、加えて世界や日本に対して貢献しているという感覚の持てる事業で、素晴らしいと感じます。
3.エースを新しい事業に活かす
JR九州では、人員配置が成功の秘訣と考えています。
一般的にエース社員がいれば、主要事業で活躍させようと考えるのではないでしょうか?
しかし、JR九州ではその逆。
主要事業はすでに仕組があるので、エースが伸び悩むと考えます。
優秀な人材はまだ仕組ができていない、新期事業に抜擢することで、逆境の中で人材が育つそうです。
私自身、エースかどうかに関わらず、成長するのであれば厳しい環境に飛び込んで、自ら考えて動く働き方をすることが重要だと感じます。
特に既存事業が成功して、給与も一定水準保証されている中で、社員はチャレンジできるので、非常に恵まれた環境でチャレンジできていて、羨ましいばかりです!
最後に
今回特集されていたのは、JR九州の唐池恒二さん。
京大法学部の出身で非常に頭が良く、それでいて頭でっかちにならず、逆境の中でも多くの決断をしてあきらめない姿が印象的でした。
結局のところ経営を支えるのは、逆境にめげないメンタルなのだなと気づかされた次第です。