【書評No.10】RPA革命の衝撃
今回の本は「RPA革命の衝撃」!!
最近新聞でも徐々に話題になってきたRPAのすごさについて書かれている本です。
2025年には、ホワイトカラーの1/3の仕事がなくなると言われているほどの、脅威のトレンド。
・RPAというワードを聞いたことがなく、今のうちに知っておきたい方
・新聞等で見たことはあるが、理解することをあきらめていた方
に非常におすすめです。
【書評】の記事では、僕が7回以上読むと決めた、とっておきのおすすめ本を紹介します!
僕がこの本の中で気になった3つの文と、それを受けて考えたことを持って、この本の紹介とさせていただきます。
1.2025年までには1/3の仕事がRPAに置き換わる?
RPAとは、「Robotic Process Automation」の略で、ロボットによる業務自動化の取り組みを表す言葉です。
人間の知能をコンピューター上で再現しようとするAIや、AIが反復によって学ぶ「機械学習」といった技術を用いて、主にバックオフィスにおけるホワイトカラー業務の代行を担います。
人間が行う業務の処理手順を操作画面上から登録しておくだけで、ソフトウェアはおろか、ブラウザやクラウドなどさまざまなアプリケーションを横断して処理します。
人間の担当者がパソコンに向かい、ウェブブラウザを開いて帳票づくりやデータの移行などのさまざまな作業をすると、RPAはそのプロセスを全部自動的に記録してくれます。
あとはRPAがいつでもこのプロセスを再現してくれるのだ。人間の側は、プロセスの記録に「作業開始」というボタンを用意しておくだけでよい。
ボタンを押すだけで、これまで人間が行っていた細かい作業がすべて自動で行われるわけです。
すでに工場のライン業務などで導入の進むITや自動ロボットの活用が進んでいます。
この流れをホワイトカラー業務に拡大し、より広範な業務に対応できる技術として大きな可能性を秘めてた分野です。
2.人の仕事を奪うのではなく、人の仕事を補完し、仕事を分担し、生産量を上げる一役を担ってくれる。
このRPAが、日本の産業界の大きな問題を解決するかもしれないと言われています。
もちろんこれは「ロボットが仕事を奪う」という厄介な問題にも捉えがちなのですが、もし仮に労働者不足で生産量が上げられない企業であればどうでしょうか?
現在日本は少子高齢化まっただ中。
特に地方では都心への生産人口の流出もあいまって、従業員はおろかパートタイマーを雇うのでさえ一苦労といった状況です。
その中で付加価値の低く時間のかかる業務に人を要することは、経営にとって良いことではありません。
こういった業務にRPAを活用し、企業に必要な人員数を減らし、かつ人が行う業務の内容も変えていく。
それでは人に残される業務とは何なのか?
RPAは単純なルーティン業務を得意とするので、、人が主に行う仕事は「考える」ことになります。
人は考えアイデアを出すことに集中し、新しい価値が次々と生み出される。
この形が今後さらに少子高齢化が進む日本が国際市場で生き残るための鍵となるかもしれません。
3.日常業務がRPAによって自動化されることで、AIの分析を組み込むことが可能になる。
今後はRPAにより作成したデータをAIで分析される時代が来ると言われています。
さらにその先には、シンギュラリティと言われる、人間の第六感を超える価値をAIが業務にプラスすることができる時代もくると言われています。
例えば受発注の増減や顧客の動向の変化などを、これまではベテランの従業員の「あれ、このお客様の注文が最近変わってきたな」という鋭敏な感覚でみていたのが、AIで判断されるといったような。
そうなると人の価値は一体何になるのか?
それは「意思決定すること」にあると思います。
データの作成はRPAが、データの分析はAIが行う。
分析結果を見て、経営者はどうするか方針を決定し、組織を動かす。
最後に
この先10数年後、経営ノウハウを持ち、RPAやAI等の技術に精通し、意思決定できる人間の価値が最も高まるのではと僕は考えています。
僕自身もこういうポジションになれるよう絶賛勉強中というわけです。
今後世の中を大きく揺るがすであろうRPAについて書かれた素晴らしい本なので、ぜひ繰り返し読んでみてください。